PR PRESSの「について」ページを読む——女性向けメディアに“寄せた配信”と、数字の出し方

女性向けメディアに特化したプレスリリース配信代行としての立ち位置、ValuePress!との提携、そして「PV数」「メディア掲載報告数」の定義。PR PRESSの案内ページに書かれている事実を、生活者の読み物としてつなぎ直します。

PR PRESSの「PR PRESSについて」ページ(http://www.prpress.jp/page.php?p=about)には、サービスの輪郭が短い言葉でまとまっています。女性向けメディアを専門にプレスリリース/ニュースリリースの配信代行を行うこと、国内大手プレスリリースサイト「ValuePress!」と提携していること。さらに、配信効果実績としてPV数とメディア掲載報告数が並び、数字の定義まで添えられているんです。

このページでまず押さえておきたいのは、PR PRESSが「女性向けメディアを専門に」プレスリリースの配信代行を行う、と明記している点です。プレスリリース/ニュースリリースを各メディア・マスコミに届け、販売促進・広報活動を支援するPRサービスだと説明されています。言い切りはシンプルですが、どこに届けたいかを最初から絞って語っているところに、このサービスの設計が出ています。

配信の仕組みとして書かれているのが、ValuePress!との提携です。PR PRESSは国内大手プレスリリースサイト「ValuePress!」と提携しており、ValuePress!を通じて配信する一方で、配信先はValuePress!の配信先のうち女性向けメディアに特化している、とされています。「大きな配信網」と「届け先の方向性」を同時に使う、という立ち位置がここで固まります。

実務面では、リリース配信に必要な作業をWEB上で行えることが記載されています(ページ上では「簡単スピーディ」という表現です)。配信の準備や手続きを、オンラインで完結させる前提のサービスだということですね。

ページ内の導線としては「ログイン」「お問い合わせ」があり、「料金」「ご利用の流れ」「配信先一覧」も項目として並んでいます。また、「プレスリリースを受信したい方へ」「プレスリリースを配信したい企業の方へ」といった入り口も用意されています。一方で、この「について」ページ自体からは、運営会社名、公開日、具体的な料金の金額やプラン、問い合わせ先の具体情報(メールアドレス・電話番号・フォームURLなど)、配信先メディアの具体名、利用条件や審査の有無、実績表の対象期間や集計方法の詳細(いつのデータか、何件中かなど)は確認できません。

読み物として面白いのは、ページ内に「配信効果実績」が置かれていることです。ここでは「リリースカテゴリ」「PV数」「メディア掲載報告数」が並び、PV数については「PR PRESSの記事ページURLの数値」であり、掲載先メディアからのPV数などは含まれないと明記されています。数字を出すときに、数字の範囲も一緒に書いてある、という並べ方なんですよ。

さらに「メディア掲載報告数」についても、実際に報告(掲載先ページURL)のあった件数だと説明されています。表に出ている例としては、エンタメ > ウェブサービス・アプリが5527PV/掲載報告68件、同じくエンタメ > ウェブサービス・アプリが1838PV/掲載報告48件。ファッションでは、その他が1777PV/掲載報告69件、レディースが2938PV/掲載報告60件、レディースが2742PV/掲載報告63件。ビューティでは、コスメ・スキンケアが3043PV/掲載報告64件、2694PV/掲載報告67件、2086PV/掲載報告69件、2621PV/掲載報告65件、1704PV/掲載報告65件、食品・菓子・飲料が3167PV/掲載報告60件、ヘア・ヘアケアが2395PV/掲載報告69件、1790PV/掲載報告66件。ライフスタイルでは、その他が2180PV/掲載報告67件、結婚・離婚・恋愛が3655PV/掲載報告67件。エンタメの別カテゴリとしてイベントが2035PV/掲載報告64件、アート・カルチャーが2307PV/掲載報告80件。その他では、広告・宣伝が2312PV/掲載報告67件、という並びです。

こうして見ると、PV数とメディア掲載報告数は、同じ「反応」でも数えている場所が違います。PVはPR PRESS上の記事ページの閲覧で、掲載報告数は掲載先ページURLの報告があった件数。しかも、実績表の対象期間などの前提はこのページ上では示されていないので、数字は“強さ”の競争として眺めるより、「何を含む数字なのか」をそろえて読むほうがしっくりきます。女性向けメディアに特化する配信代行、ValuePress!経由の配信、オンラインで進む手続き、そして定義付きの実績表示——このページは、その骨格を静かに並べている印象です。

PR PRESSの「について」ページは、派手な言い回しで物語を足すより、サービスの範囲を先に決めて、数字には定義を添える、という作法が中心にあります。女性向けメディアに特化した配信代行であること、ValuePress!と提携しValuePress!経由で女性向けメディアに配信すること、PV数はPR PRESS記事ページ上の数値で掲載先メディアのPVは含まれないこと、メディア掲載報告数は掲載先ページURLの報告があった件数であること。読む側としては、その“数え方”まで含めて眺めると、このサービスの輪郭がいっそうはっきりしてきます。

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