学びを「来日前から」積んで、「来日後に」仕上げる——インドネシア開講の実務者研修

キャレオス株式会社の介護福祉士実務者研修で、インドネシアで開講した2期生6人と3期生7人、計13人が修了。1期生を含めた修了者は累計23人になった。数字の奥に見えるのは、通信で学びを進め、来日後のスクーリングで完結させる「前半と後半に分けた」学び方だ。

キャレオス株式会社が実施する介護福祉士実務者研修で、2期生6人と3期生7人、あわせて13人が修了した。1期生を含めると、修了者は累計23人。ぱっと見は人数の続報だけれど、読みどころは別のところにある。通信で進めて、来日後のスクーリングで仕上げる——学びの順番が、きちんと設計されている点だ。

今回の数字は「13人」でもあるし、「累計23人」でもある。回を重ねて修了者が増えている、という事実はそれだけで、制度や研修が“続いている”ことを示している。こういう積み上がり方、地味に頼もしい。

介護福祉士実務者研修は、国家資格の介護福祉士を受験するために必須とされる資格。初任者研修のワンランク上のカリキュラムとして、より質の高い介護サービスにつながる実践的な知識と技術の習得を目的にしている。

キャレオス株式会社の講座は通信講座で、日本に入国した後にスクーリングを行う形式だ。学びを「来日してからまとめて」ではなく、「来日前から進めて、来日後に仕上げる」。この“前半と後半に分ける”設計が、今回いちばんの好きポイントかもしれない。忙しい現場ほど、学びの山が急だと続きにくい。山をなだらかにする発想が、仕組みの中に入っている。

修了の場面も短く伝えられている。修了式では、受入事業所のホーム長が見守る中、同社の専務が修了証明書を一人ひとりに手渡したという。制度や資格の話は乾きがちだけれど、「一人ひとりに」という一文で、時間の手触りが戻ってくる。

一方で、2期・3期の開講時期や研修期間、修了式の開催日・会場など、具体の日時や場所は本文からは読み取れない。タイトルにある「インドネシアで開講」についても、どの都市で、どのような体制で進めたかといった詳細は示されていない。

運営する側の輪郭は、会社概要から見える。キャレオス株式会社は1984年5月設立で、2002年に福祉事業へ参入。介護福祉サービス「ゆうゆう」を広島県福山市・府中市で15拠点48事業所、児童発達支援・放課後等デイサービス「夢門塾」を37事業所(広島県、岡山県、兵庫県、愛媛県、神奈川県)で運営している。放課後児童クラブの受託運営は39教室(広島県、兵庫県)、保育事業は14園(広島県、岡山県、東京都、神奈川県)。就労継続支援A型・B型事業「ボナペティ」は広島県尾道市、自立訓練・就労移行支援「リッツ」は広島県福山市で運営している。

年齢や障がいの有無に関わらず、生涯を通じた切れ目のないサービス提供を掲げ、事業内容には外国人専門の日本語教育・職業訓練事業や、日本人・外国人の職業紹介事業も含まれる。研修から就労、資格へ——点ではなく線で扱おうとする領域の広さが、数字の続報の背景にある。

2期と3期で13人が修了し、累計は23人になった。大きな数字ではないけれど、通信で積み上げて、来日後のスクーリングで仕上げる——その手順が同じ形で繰り返せた、という意味では節目になる。証明書を手渡される一人ひとりの場面を想像すると、「育成」という言葉が、少しだけ具体的に見えてくる。

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