教育SNSは、投稿の裏側でできている。ペン学長が支える「続く発信」の話

保護者向けの教育図解を発信してきたInstagram「ペン学長」が、フォロワー約1.2万人の積み上げをもとに、教育・子ども向け事業者のSNS運用支援へ広がります。運営する株式会社Pendemyは、SNS運用代行や内製化支援の中で、AIも活用していくとしています。

SNSの発信は、外から見ると一枚の投稿です。でも、続けている側には、その手前にたくさんの小さな仕事があります。テーマを決める。誰に向けて書くかを考える。言葉を短くする。図にする。投稿したあとに反応を見る。そして、また次を作る。

教育や子ども向けの発信なら、なおさらです。わかりやすくしたいけれど、雑にはしたくない。親しみやすくしたいけれど、不安をあおるような言い方にはしたくない。そのバランスを毎回取るのは、かなり地味で、かなり大事な仕事です。

Instagram ペン学長の教育コンテンツイメージ

図解で、理解の足場を置いてきた

株式会社Pendemyが運営するInstagram「ペン学長」は、保護者向けの教育啓発コンテンツを無料で発信してきたアカウントです。テーマとして挙げられているのは、「自ら学ぶ賢い子の育て方」や「子どもの地頭を伸ばす習慣づくり」など。専門的な教育理論を、図解でわかりやすく紹介しているとされています。

図解のよさは、読む人に少し余白を残すところにあると思います。長い説明を一気に浴びせるのではなく、「ここから考えればいい」という足場を置く。子育てや教育の話は、正解を押しつけられると少し苦しくなることがあります。だから、見て考えられる形にする意味は大きい。

ペン学長の教育図解投稿イメージ

フォロワー数は約1.2万人。プレスリリースのタイトルでは「1.2万人突破」とされ、アカウント画像には「2026年3月19日時点」と注記があります。数字だけを見ると実績ですが、もう少しやわらかく言えば、必要なときに戻ってこられる場所として育ってきた、ということでもあります。

投稿の表側から、運用の裏側へ

今回の動きは、その積み上げを教育・子ども向けサービス事業者のSNS支援へつなげるものです。対象として挙げられているのは、学習塾、スクール、教育コンサルティング、キッズ向け施設など。支援内容は、SNS運用代行から、内製化支援を含むコンサルティングまでとされています。

ここで面白いのは、単に「SNSを代わりに投稿します」という話ではなく、続けるための仕組みづくりに焦点が当たっているところです。教育系の発信は、単発で目立つ投稿を作るより、毎回の信頼を削らずに続けることが大切になります。

PendemyのSNS運用支援イメージ

AIは、考える代わりではなく、続けるための下ごしらえに

Pendemyは、作業工程の一部にAIを活用するとしています。具体的には、トレンド分析、投稿アイデアの創出、テキスト作成、クリエイティブ制作の一部が挙げられています。

この使い方は、教育領域ではかなり現実的に見えます。AIに丸ごと任せるのではなく、考え始める前の材料集めや、たたき台づくりに使う。人が確認し、言葉の温度を整え、事業者ごとの文脈に戻していく。そういう分担なら、発信を続ける負担を少し軽くできます。

SNS運用でつまずきやすいのは、最初の数投稿ではなく、そのあとです。何を投稿すればいいかわからない。反応を見ても改善に結びつけられない。担当者が忙しくて止まる。AIが入る余地があるとしたら、そこだと思います。

現場を知っている会社が、発信を支える

Pendemyの事業背景としては、STEAM教育、教育イベントの企画・運営、教育DX・AI導入支援が掲げられています。ロボットプログラミング教室や、わくわく実験教室なども展開し、イベント実績は50回を超えるとのことです。

オンラインの発信だけを見ている会社ではなく、教室やイベントの現場も持っている。これは、教育・子ども向けのSNSを考えるうえで大きな手がかりになります。言葉がどんなふうに保護者へ届くのか。子ども向けの事業者が何を伝えにくいのか。そこを想像しやすいからです。

一方で、今回の案内だけでは、サービスの開始日、料金、対応するSNSの範囲、支援事例の具体的な数字までは明記されていません。問い合わせ先はフォーム(https://pendemy.co.jp/contact/)。所在地は東京都府中市寿町3丁目4番地10 Max olé 府中 3階、代表者は代表取締役の木村隼人氏とされています。

発信は、派手さよりも続くこと

「ペン学長」の話でいいなと思うのは、図解投稿で理解の足場を置いてきたアカウントが、今度は他の教育事業者の発信の足場を作ろうとしているところです。

SNSは、見える場所では華やかです。でも本当に効いてくるのは、裏側の段取りです。何を言わないか。どんな順番で伝えるか。どの投稿を次につなげるか。誰が見ても同じ温度で続けられるように、型を作ること。

AIを使うことも含めて、教育の発信は少しずつ「がんばって投稿する」から「続く仕組みを持つ」へ移っているのかもしれません。ペン学長の次の展開は、その変化をわかりやすく見せているように感じます。

出典

  • 原題:フォロワー1.2万人突破!Instagram「ペン学長」がAIを駆使した教育・子ども向け事業者専門「SNS運用代行・コンサルサービス」を本格展開 | 株式会社Pendemyのプレスリリース
  • URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000175789.html

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