愛媛県東温市で、市民参加型ミュージカルの制作が動き出しています。題材は東温市出身の社会事業家・城ノブ。オーディションは2016年11月19日、定員40人に応募86人という数字もこの企画の温度を伝えます。
四国・愛媛県の内陸部に位置する東温市が、市民参加型ミュージカル制作に向けて出演者オーディションを実施します。公演会場は常設型劇場の坊っちゃん劇場。イベントの告知というより、稽古から本番までを含む「制作の時間」を市の中に置く試みとして読めるんです。

発表の軸にあるのは、東温市が「市の新たな魅力を創出する」ことを目的に、偉人を題材にした市民参加型ミュージカルを制作する、という方針です。今回の題材は、愛媛県東温市出身の社会事業家「城ノブ」。立場の弱い女性や子どもたちのために活動し、多くの命を助けた人物として紹介されています。
舞台づくりの拠点になるのが、坊っちゃん劇場(愛媛県東温市見奈良1125)です。運営主体は株式会社ジョイ・アートで、代表取締役社長は越智陽一。東温市は、市内に劇場を構えて10年をこえる常設型劇場の坊っちゃん劇場を、市の芸術発信拠点と位置づけています(市総合戦略)。場所が「最初からある」ことが、制作を現実の予定として引き寄せる面は確かにあります。

この取り組みは、愛媛県下では西条市、八幡浜市につぎ3番目の事例になります。ひとつの自治体の新企画として読むこともできますが、県内で点が増えてきた、という見え方もしてきます。上演を目標に、地域の物語を“舞台のかたち”にしていく動きが、少しずつ並び始めているんですよね。
募集の動きも、すでに数字で出ています。キャスト募集の定員は40名ですが、応募者は86名で、定員40名に対して80名を超える応募があったとされています。観客の話に行く前に、まず「出たい」「関わりたい」という人が集まっている——この順番が、そのまま市民参加型の強さなのかもしれません。

オーディションは平成28年11月19日(土)13時から。会場は東温市農林業者トレーニングセンター(東温市田窪235番地)で実施されます。また、オーディション当日を含め、公演まで随時取材・撮影が可能とされています。完成した舞台だけでなく、そこへ至る途中も含めて開かれている、ということになります。
本番に向けた時間割も示されています。平成28年度中に練習を28回実施する予定で、本公演は平成29年4月29日(土)と30日(日)の2回公演。公演は坊っちゃん劇場で行われます。日付と回数がはっきり置かれていると、企画が「これからの暮らしの予定」に入り込んでくる感じがします。

ちなみに東温市の所在地は〒791-0292 愛媛県東温市見奈良530番地1で、市長は加藤章。東温市の設立は平成16年9月21日、人口は33,637人(平成28年10月1日現在)とされています。連絡先はTel:089-964-4401、Fax:089-964-1609で、公式サイトは http://www.city.toon.ehime.jp/ 。オーディションに関する掲載ページとして、市公式ホームページ内にURL(http://www.city.toon.ehime.jp/life/life_theme/gyousei/tiikisinkou/shimin_myuzikaru/myu-jikarusyutuenbosyu.html)が記載されています。
坊っちゃん劇場という「舞台の住所」があり、オーディションの日時と会場があり、練習回数と本番2日間の日程も決まっている。発表としては淡々とした情報の積み重ねのはずなのに、それぞれが生活のカレンダーに引っかかってくるような手触りがあります。東温市での市民ミュージカルは、ここから制作の時間を重ねていく段階に入りました。
関連画像
出典
- 原題:【東温市初】本格的市民ミュージカル!出演者オーディション開催! – 東温市のプレスリリース
- URL:https://www.value-press.com/pressrelease/173553














