江戸の町をVRで歩く計画が、Kickstarterへ——渋谷のアバトラが支援募集を開始

「江戸の町VR化プロジェクト」が米クラウドファンディングサイトKickstarterで動き出しました。期間は2016年11月16日〜12月16日、目標は10万米ドル。支援額に応じて再現範囲を広げる“ストレッチゴール”も用意されています。

株式会社アバトラ(東京都渋谷区、代表:大石真教)は2016年11月16日、江戸の町並みを仮想現実として構築し、VRヘッドマウントディスプレイで体験できるようにする取り組み「Edo VR : “Travel Back in Time to Edo Period Tokyo in VR!”」について、米クラウドファンディングサイトKickstarterで支援募集を本格的に開始したと発表しました。募集期間は2016年11月16日(水)から12月16日(金)まで、目標金額は100,000米ドル(10万米ドル)です。

今回の告知は、江戸の町をVRとして組み立てる、という一点に要約できます。町並みを仮想現実で再現し、VRヘッドマウントディスプレイで体験できる形を目指す取り組みで、制作は「江戸の町VR制作委員会」と記されています。技術の話にも見えますが、言ってしまえば「江戸の町を歩く感覚」をどう立ち上げるか、という生活寄りのテーマでもあるんですよね。

流れとして押さえておきたいのは、いきなり海外から始まった企画ではないことです。発表文には、以前クラウドファンディングCAMPFIREで「江戸の町VR化プロジェクト」の開発資金を募っていた経緯が書かれています。そのうえで、CAMPFIRE実施時に海外からの反応が大きかったため、次はKickstarterで募集を行うことになった、という理由も明確にされています。

Kickstarterでのプロジェクト実施期間は2016年11月16日(水)〜2016年12月16日(金)。プロジェクト名称は「Edo VR : “Travel Back in Time to Edo Period Tokyo in VR!”」で、目標金額は100,000米ドルです。こういう日付と金額は、読者側が状況を把握するための“地図”になります。

その地図をさらに具体にしているのが、ストレッチゴールの設計です。目標の100,000米ドルで制作範囲として挙げられているのは「日本橋を中心とした町人の町」。そこから支援額に応じて範囲を広げる方針が示され、200,000米ドルで「丸の内界隈に広がっていた大名屋敷群」、300,000米ドルで「浅草、蔵前、吉原の歓楽街」、500,000米ドルで「江戸の中心である江戸城」と段階が置かれています。金額の話でありつつ、どの場所から江戸の輪郭を描いていくのか、順序が見える作りなんです。

歴史ものの再現で気になる“背骨”についても、事実として触れられています。江戸時代の町並み再現にあたり、監修に歴史研究家の中村宣夫氏を招いた、という記載です。どこまでの表現を目指すのかは本文だけでは測れませんが、少なくとも時代考証を置く姿勢は示されています。

一方で、今回の発表文だけではわからない点もまとまって残ります。KickstarterのプロジェクトページURL、支援のリターン内容の詳細、対応デバイスや動作環境、完成・公開予定時期、体験場所や提供形態(常設展示・イベント・配布・販売など)、対応言語は、本文内に記載がありません。現時点で確かなのは、渋谷のVRコンテンツ開発企業であるアバトラが、2016年11月16日から12月16日までの期間、Kickstarterで目標100,000米ドルの支援募集を行う、という骨格部分です。

連絡先情報も発表文に添えられています。問い合わせ先は株式会社アバトラで、所在地は〒150-0031 東京都渋谷区桜丘23番17号 シティーコート桜丘408、TELは03-6869-3460、FAXは03-6893-3931、企業URLはhttp://avatra.co.jp。公式Facebookとして、https://www.facebook.com/groups/590131791164007/ の案内もあります。

江戸という題材は、映像や展示などさまざまな入口を持ってきましたが、VRで「町の中に立つ」方向へ伸ばそうとする動きが、日付と数字を伴って提示されたのが今回の発表です。CAMPFIREでの経験を踏まえ、海外の反応を理由にKickstarterへ移った——その経路自体も含めて、プロジェクトの輪郭が見えてくるニュースでした。

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