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ものまね芸人 小福山 雅治さんの生き方

岐阜・関ヶ原にオープンした記念館の展望塔から、生まれ育った町を一望しながら――。ものまね芸人として活動する小福山雅治さんは、もともと人前に出るのが得意なタイプではなかったと、穏やかに笑いながら語ってくれました。「どちらかというと裏方のほうが好きかな」。そんな彼が、なぜ「なりたい自分」に近づいていくものまねの道を選んだのか。その歩みには、誰の心にもそっと響く小さなヒントが詰まっていました。

「なりたい自分」に少しずつ近づいていく

もともとものまねが好きだったという小福山さん。ただ、いざ研究を始めると「やればやるほど全然似ていない」と感じることもあったそうです。それでも周囲からは「素材が似ているから、やっているうちに似てくるよ」と励まされ、続けるうちに少しずつ本物へと近づいていったといいます。

その実感を、彼は自分なりの仮説でこう語ります。ある人のものまねをするとき、声や雰囲気を真似ているうちに「同じ筋肉を使う」ようになり、やがて表情まで似てくるのではないか――。毎日のように顔のマッサージを続けていたというエピソードからも、地道に「なりたい自分」へ寄せていく姿勢が伝わってきます。

インタビュー本編より
インタビュー本編より(画像:WAWON NEWS)
インタビュー本編より
インタビュー本編の一場面(動画より)

役柄を“インストール”して暮らした日々

小福山さんは、ものまねの対象となる人物を24時間「やってみよう」と試みた時期もあったと打ち明けます。たとえば食事のしぐさひとつをとっても、「あの人なら背筋を伸ばして、無駄な動きなく食べるだろうな」と想像し、一日中その人として過ごしてみる。考え方の癖までも自分の中に取り込もうとしていたそうです。

実はこうした体験は芸人になる前からありました。大学時代、自分に自信が持てず気持ちが沈んでいた頃、明るい同級生に憧れ、無意識のうちに身振りや声のトーンを真似ていたのだとか。やがて「似てるね」と言われ、嬉しさと少しの照れを感じたといいます。なりたい自分を思い描き、近づいていく――その原点が、ここにありました。

インタビュー本編より
インタビュー本編の一場面(動画より)

関ヶ原の魅力を、これからの形で

都会を離れて暮らすようになり、改めて故郷・関ヶ原の良さがわかるようになったという小福山さん。「両方知ると、よりお互いの良さがわかる」。自然が豊かで交通の便もよいこの町に、いつか住むのも全然アリかな、と語ります。自分の子どもが、かつて自分が遊んだ場所で遊ぶ姿を見るのは「楽しいね」と、目を細めます。

将来はおじいちゃんになったら観光ガイドをやってみたい、という夢も。「歴史が好きじゃなくても、関ヶ原が好きという人が増えてくれたら、それでいい」。記念館のサポーター登録も済ませ、ものまねという自分らしい形で町に関わっていきたいと、これからの関わり方を静かに探っているところだそうです。

インタビュー本編より
インタビュー本編より(画像:WAWON NEWS)