文章のプロが伝える「書けるようになる」ためのポイントとは

株式会社ヒーリングソリューションズ代表 水野博文さんが、いま話を深掘りしたい人にインタビューする連続企画。

インタビュアーである水野さんは国文科出身。
文章を書くことにあたっては、そこらの人より長けているであろう水野さん。

そんな水野さんが今回インタビューしたのは、文章のプロである中島幸子さん。
幸子さんは、名古屋リビング新聞社の編集長として、多岐に渡る紙面に携わっています。

新聞・フリーペーパー・フリーマガジンなど、読者の層も幅広く、だからこそ必要な「誰に向けて」を大切に考えておられることが、幸子さんの言葉から伝わってきます。

 

ライティングの基本とは

メディアとしていちばん大切なことは、正しい情報をいかに伝えるか。
その基本はブレてはいけないところだと、改めて伝える幸子さんからは強い想いが感じられます。

ここまで読み進めてくださったあなたは、なにかを「書きたい」「書こう」としている真っ最中でしょうか。
「書き続ける」ための“ネタ探し”に苦労しているのは私だけでないと思います。

「歩くのがいちばんいい。」
そう話す幸子さんは、“ネタ10本探してくるまで帰ってくるな ”と言われていた厳しい時代を駆け抜けた編集長。

「気になったことが1つだとネタにならない。5つ同じのがあれば特集ネタになる。」

そう話す幸子さんの言葉は、何年も編集に携わって来たからこそ実証された、本物のアドバイスではないでしょうか。

 

読んでもらえる文章のつくり方

水野さんの質問は、さらに深いところまで掘り下げていきます。

『自分の興味と読者の興味、接点をどう作っていけばいいですか?』

趣味や生活などがまったく違う、“接点がない”人にも気付いて欲しい。伝えたいとき。
どうアプローチしていけばいいのか?

文章を書く人なら、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

幸子さんが現在編集しているのは、ターゲットがまったく異なる紙面。
子育て中のママ向け紙面、オフィスで働く女性向けの紙面。
さらには主婦向けの新聞紙面。

幸子さんご自身がターゲットと生活が大きく違ったり、経験していない特集の紙面の編集をするときには、わからない部分は『想像と妄想』をするようにしていると言います。

実際に自分がその立場になったことを、想像したり妄想したりしてみる。
そのときの感情にも大切に寄り添っていきます。

そして実際に読者さんの意見をいろいろ聞くということも、大切にしていると言います。
その地域の最新の情報を得たり、紙面の感想を聞いたり、雑談から得られるおもしろい情報もメモを取って見逃しません。

 

”編集長がこだわる”伝え方

文章を書くときにどんなことを軸にして展開していけば、伝わるか。

特集記事なのか、広告記事なのか。
寄り添いたい文章が必要なのか、ありのままを伝える言葉が必要なのか。

「なにを書くか」で表現していく言葉も大きく変わります。

『編集長』という位置から見える、伝わる軸の選び方も、幸子さんは惜しみなく話してくださいました。
展開の軸が決まれば、必要な情報も的を得ることができ、しっかり伝わる文章が書けそうですね。

 

文章を書いていくときの悩みについて、具体的なポイントや文字数まで、出し惜しみすることなく教えてくださる情報には、思わず私もメモを取る手が止まりません。

気持ちが入っている「生きた言葉」をどう使うか。
経験と感覚だけでなく、情報と調整も駆使しながら、そのときのベストを模索していく。

幸子さんの話の中には、知識と経験が織り成すとても精度の高い職人技が溢れています。

 

WEBライティングと紙ライティング

WEB業界で生きている水野さんと、紙業界で生きている幸子さん。
『文字』を使ってお客様に届けることは同じですが、伝え方や見せ方は変わるのでしょうか。

普段ブログやSNSなど、WEBライティングをすることが増えたわたしたちですが、ポイントを知っているのと知らないのでは、伝える文章に大きな差が出そうですね。

 

近年、プレスリリースを気軽に出せるようになったことで、WEB発信から紙媒体に掲載してもらえることも増えてきています。

私たちのWEB発信やプレスリリースを、紙媒体などのメディアに取り上げてもらうために必要なことは?
そんな普通なら知ることの出来ない裏側まで、踏み込んでインタビューしています。

 

また紙媒体の存在が変化してきている近年。

今では新聞もWEBニュースで完結したり、雑誌も定期購読がWEBマガジンに。
カタログもWEBカタログにまでなり、紙である必要性が減ってきています。

この現状を編集長である幸子さんはチャンスとして捉えるか、リスクと感じているのか?
水野さんの質問に、幸子さんはいちだんと力強い笑顔で話します。

今後のビジョンを話す幸子さんの言葉はとても安心感があり、ますます紙媒体の今後が楽しみでしかたがありません。

幸子さんにとっての「自分の人生を生きる」とは

編集長という立場で仕事を切り回す、少し強さのあるイメージとは打って変わり、実はアイドルでもある幸子さん。
イベントやお祭りのステージで、歌ったり踊ったりしているそう。

「好きなことをやっていける環境があれば、チャレンジする方がいい」

幸子さんがお話されている姿は本当に楽しそうで、編集長としてもアイドルとしても、ひとりの女性としても、人間としても、勇気とわくわくする楽しさがエンターテイメントのように感じます。

 

そんなエンターテイメントのような幸子さんの編集する紙面をいちど見てみたくなりますね。

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