支援という言葉は、ときどき大きく聞こえます。でも、実際にはもっと小さな入口があるのだと思います。店で作品を手に取ること。オンラインで小物を選ぶこと。作り手の名前や背景を知りながら、暮らしに置けるものを買うこと。
東京都渋谷区青山エリアの「ココロゴトカフェ」は、ウクライナ支援の一環として「Cocorogoto Online Shop」を開設しています。中心にあるのは、ウクライナ避難民が制作したハンドメイド作品です。買い物が就労支援につながる設計として紹介されています。
店頭で働く場所と、在宅で作る場所
ココロゴトカフェは、2014年2月に「心理カウンセラーのいるカフェ『ココロゴトcafe』」としてオープンしたとされています。運営は株式会社アイディアヒューマンサポートサービスで、企画は一般社団法人全国心理業連合会と記載されています。
2024年5月からは、「フルーツティーとアートセラピーのお店『ココロゴトカフェ』」として青山にリニューアルオープンしました。ここが、ウクライナ避難民の就業の場にもなっていると説明されています。仕事を通じて日本で働くルールを覚え、日本語のトレーニングにもつなげるという位置づけです。
店頭では、避難民によるハンドメイド作品の販売に加えて、ウクライナ産ワインの提供・販売も行っているとされています。一方で、実店舗で働くことが難しい人もいます。そこで、在宅でも収入を得られるようにする目的で用意されたのが、オンラインショップです。
支援の品ではなく、暮らしに置けるものとして
オンラインショップには、アクセサリー、インテリア、ファッション小物、絵・写真といったカテゴリーが並びます。単に「支援のために買うもの」ではなく、暮らしの中で普通に選べるものとして置かれているのが印象的です。
仕組みとしては、購入が就労支援につながり、売上の一部をウクライナ避難民への支援金にするとも説明されています。ただし、「一部」が何%なのか、支援金の送付先や方法などの詳細は、参照した本文だけでは確認できませんでした。支援の具体的な内訳を知りたい場合は、運営側の案内を確認する必要があります。
オンラインショップには店長役も置かれています。ウクライナにルーツを持つ日本在住の大学生として、河瀬姫菜さんの名前が記載されており、商品選定、紹介文の作成、情報発信などを担うとされています。作り手と買い手の間に、言葉や選び方を整える人がいることも、この取り組みの大切な部分です。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、2022年2月24日に始まった日付として記載されています。長く続く状況の中で、支援は一度きりの寄付だけではなく、働く場所や販売の導線を増やすことにも広がっています。
ココロゴトカフェの実店舗は10時から22時まで、年中無休と案内されています。青山のカフェで手に取る入口と、家の中からオンラインで選ぶ入口。その両方があることで、買い物と支援の距離は少し近くなります。誰かの手仕事を、自分の暮らしの中に迎える。Cocorogoto Online Shopは、そのための静かな通路なのだと思います。





