懐かしいのに、古くない。BECAUZの音が“探さなくても聴ける”ようになる

1991〜1995年に活動したBECAUZが、2026年3月18日からApple MusicやSpotifyなどで全作品をストリーミングで聴けるようになる。あわせて当時制作されたMV6本も公開。6月5日には汐留BLUE MOODでライブも予定されている。

夕飯の片付けが終わって、部屋の音が少しだけ静かになる時間。新しい音楽を追いかける気力はないのに、空気をふっと軽くしてくれる“いい音”には出会いたい——こういう夜、ありませんか。BECAUZの全作品がサブスクで聴けるようになる、という話は、その感覚にちょうど触れてきます。好きポイントはひとつ。「探さなくても聴ける」って、地味に助かる。

BECAUZ(ビコーズ)は、1991〜1995年に活動したユニット。名前を即答できる人は多くないかもしれないけれど、「シティポップの系譜」と言われると、記憶の奥にある“都会の輪郭”みたいな音が動く人もいそうです。きらっとしているのに、力で押してこない。懐かしさに寄りかかりすぎない抜け感が、先に来る。

歩みは少し複雑で、でも短い。LOOKで1989年にボーカルの鈴木トオルが脱退し、新ボーカルとして大和邦久を迎えてL3Cへ。1991年に山本はるきちが抜けて、大和邦久、千沢仁、チープ広石の3人でThe Becauzを結成。1994年にBECAUZへ改名し、1995年に解散。大和邦久は現在もソロで活動を続けています。

今回のいちばん大きい動きは、2026年3月18日(水)から、Apple MusicやSpotifyなど主要な配信サービスで全作品がストリーミングで聴けるようになること。CD棚や中古盤の沼に分け入らなくても、思い立った瞬間に再生できる。忙しい生活の中で、好きな音へ行く道が急に現実的になる感じがします。

入口にちょうどいいのは、やっぱりデビュー曲。1992年1月にシングル「Silly Girl」でデビューしています。そこから1992年は「LADY ANNA」、シングル「Club Mersey Beat」、アルバム『BECAUZ』、そして年の終わりに「輝いていて」。90年代の“明るさと影”の配分が、曲順のなかで自然にわかってくる。

“都会的”という言葉で片づけられがちだけれど、聴き心地はもっと生活寄りです。キラッとしたコード感はあるのに、重たくない。帰り道の街灯とか、家の小さな照明とか、そういう光量に似合う音。

さらに、当時の空気を連れてくるものとして、オリジナルMVが6本公開されます。「Silly Girl」「あの歌が聞こえてくる」「輝いていて」「あのときめきをもう一度」「明日、君に愛を」「Welcome to summer~二度目の夏~」。90年代の映像って、解像度の粗さもファッションも含めて、いま見ると距離感が面白い。音だけだと“きれい”で終わるところに、人の気配が戻ってきます。

配信で辿れる作品も、意外と見通しがいい。1993年はアルバム『SOMETHING NEW』、シングル「あのときめきをもう一度」、シングル「明日、君に愛を」。1994年はシングル「Welcome to summer~二度目の夏~」とアルバム『I’m IN LOVE』。短い活動期間のなかで、音が少しずつ明るい方へ、抜けのいい方へ整理されていくのが、年表みたいに追えます。

そして6月には、音が“生”の形にもなる。大和邦久による「BECAUZ配信開始記念LIVE」が、2026年6月5日(金)に汐留BLUE MOODで予定されています(OPEN 18:00/START 19:00)。チケットは3月20日(金・祝)から販売。前売は5,500円+2order、当日は6,000円+2order。問い合わせはBLUE MOOD(03-3549-6010/14:00-23:00)、会場サイトはblue-mood.jp。

90年代の音楽って、ときどき“思い出の保管庫”にしまわれたままになりがちです。BECAUZは、そこから引っぱり出して大げさに飾るというより、生活のなかにすっと戻してくれるタイプの再会かもしれない。探さなくても聴ける、という小さな変化が、ちゃんと効くんですよね。

出典

  • 原題:シティポップの系譜を受け継ぎ、90年代AOR/ポップへと展開した、煌めきと抜け感のあるアーバン・サウンド。BECAUZ、全作品がついにサブスク解禁&MV公開!さらに記念ライブの開催も決定! | 株式会社バップのプレスリリース
  • URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000034440.html