「車がない63日」をどうやって暮らす?——納車待ちや修理の“空白”が、ちゃんと期間になってきた

平均貸出は63日。数日しのぎでは追いつかない長さが、いまの暮らしの側にある。

車が生活の手足になっている家だと、1日ないだけでも地味に困ります。子どもの送迎、週末の買い出し、雨の日の通勤。いつもの段取りが、少しずつずれていく。そんな「車がない空白」を前提にした長期レンタカーへの相談が増えている、と東京都渋谷区のモビリティエディションが運営する「マンスリーゴー」は話します。

「納車待ち」という言葉は目立つけれど、困りごとはもっと静かに始まります。朝、駅まで送れる人はいる? 夕方、重い買い足しはどうする?——こういう小さな算数、増えだすと止まらないんですよね。

おもしろいのは、その“空白”がどれくらいの長さなのかを、数字がさらっと見せてくるところです。モビリティエディションが長期レンタカー利用者500人を対象に行った調査(2026年1月15日〜1月30日、いわゆる「マンスリーゴー調べ」)では、平均貸出日数は63日。

63日って、約2カ月。週末だけの話じゃなくて、生活をいったん組み替えるくらいの長さです。帰り道のルートも、買い物の頻度も、子どもの習い事の送り迎えの組み方も。車がない時間が「ちょっと不便」から、「生活の設計図を書き換える」に寄っていく。その境目が、ここにある気がしました。

利用目的の内訳に「通勤」が入っているのも、いまっぽい現実感があります。調査では通勤目的が28%。車って趣味やレジャーの話になりがちだけれど、実際は“遅れたら困る足”として、毎日のほうに深く刺さっている。そういう事情が、静かに数字に出ています。

納車待ちだけじゃなく、事故修理のあいだ、転勤や出張の時期、社用車が足りない期間など、車が途切れる場面はいくつもある。カレンダーのどこかで車が抜けると、移動だけじゃなく、時間の回し方まで変わってしまう。だからこそ「空白の長さ」をまず把握する、という順番が大事になってきたのかもしれません。

長期レンタカーの話題を追っていて、いちばん刺さったのは「平均63日」という長さでした。車が“ある・ない”の二択ではなく、「ない期間」を暮らしの中でいったん数えて、扱う。そう考えるだけで、少し落ち着いて段取りが組める気がします。車がインフラになった家の日常は、派手じゃないけど、こういうところで輪郭を持ってきます。

出典

  • 原題:【納車待ち難民を救う】利用者の28%が通勤目的・平均貸出63日——"車がない空白期間"を埋める長期専門マンスリーレンタカー「マンスリーゴー」への問い合わせが急増 | 株式会社モビリティエディションのプレスリリース
  • URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000157223.html