“最終公演”って、あとから効いてくる。KIINA’S LANDが家で追いつける形になった

氷川きよしのツアー「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. ConcertTour2025~KIINA’S LAND~」から、2025年11月24日(大阪フェスティバルホール)のファイナル公演がDVD/CDで見られる(聴ける)ようになる。発売は2026年3月4日(水)。

ライブって、行けた/行けなかったが、あとから静かに差になることがある。忙しい時期ほど「その夜だけが空かなかった」が、じわっと残ったりして。そんな“追いつけなさ”に手を伸ばせる形で、氷川きよしのツアーファイナルがDVD/CDになった。収録されるのは、2025年11月24日(月)大阪フェスティバルホール。ツアーの締めくくりの夜を、まるごと持ち帰れる。

今回いちばん好きだなと思ったポイントは、ファイナル公演が「完全収録」なところ。ここ、地味に助かるんです。

会場に行けなかった人にとっては、断片じゃなく“最後の夜そのもの”が残る。行けた人にとっても、記憶が薄れていく前に、あの流れをもう一度たどれる。しかも家なら、一時停止もできるし、戻して見直せるし、音だけ流しておける。ライブの代わりにはならないけれど、生活のほうに寄せて受け取れる、という感じがします。

ツアーは2025年5月8日、ウェスタ川越からスタートして、全国13か所で27公演。その最後が11月24日の大阪フェスティバルホールでした。ファイナルって、演奏や歌だけじゃなくて、会場の呼吸が変わる瞬間とか、終わりが近づくときの独特の緊張とか、そういう“音になりにくいもの”まで含めて記憶に残る日で。完全収録と聞くと、そこまで一緒に閉じ込めてくれているのかな、と思ってしまう。

収録は全27トラック。並びには懐かしさも今の顔も混ざっていて、『きよしのズンドコ節』みたいに体のスイッチが入る曲があり、『母』みたいに言葉がすっと胸に落ちる曲があり、そこから『限界突破×サバイバー』で景色が切り替わる。さらに2025年に世に出た『Party of Monsters』や『白睡蓮』も同じ夜の中に並ぶ。昔からの曲と、いまの曲が“同居”しているセットリストって、それだけでその年の輪郭が見えてくる気がします。

作品名の表記が「KIYOSHI HIKAWA+KIINA.」なのも印象的でした。足し算の記号があるだけで、ひとつのステージに複数の顔が同時に立っているみたいに見えるから不思議です。

発売は2026年3月4日(水)。DVDはCOBA-7502-3で税込8,800円(税抜8,000円)、CDはCOCP-42652-3で税込4,400円(税抜4,000円)。数字の情報はどうしても事務的だけど、こうして形が決まると「消えていくはずの夜」が、ちゃんと触れられるものになる。そこに少し安心する人もいるんじゃないでしょうか。

カレンダーの上ではただの3月4日でも、ファイナル公演の完全収録が家にある、と思うと時間の置き場所が変わる。行けなかった夜は、なかったことにはならない。遠いままでも、追いつける道が一本できる——そんな残り方が、わりと好きです。

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出典

  • 原題:氷川きよし、2025年ツアーファイナル公演が早くもDVD/CDで登場!KIYOSHI HIKAWA+KIINA. ConcertTour2025~KIINA’S LAND~ 3月4日(水)発売 | 日本コロムビア株式会社のプレスリリース
  • URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004789.000019470.html