悩みって、あるかないかよりも、「何として言葉にしやすいか」で顔つきが変わる。株式会社rementalがまとめた「現代人の悩み」

オンラインカウンセリング「Kimochi」を運営する株式会社rementalが「現代人の悩みに関する意識調査」を公開。悩みが「ある」は90.4%で多数派だった。複数回答のカテゴリでは「将来への不安」62.5%が最多。一方、「最も深刻な悩み」(単一回答)のトップは「お金・経済面」30.8%で、並びがきれいに一致しない。このズレが、いまの悩みの形を少しだけ具体的にしてくれる。

悩みって、あるかないかよりも、「何として言葉にしやすいか」で顔つきが変わる。株式会社rementalがまとめた「現代人の悩みに関する意識調査」は、その差を数字の並びで見せてくる。悩みのカテゴリ1位は「将来への不安」62.5%。でも「最も深刻」になると「お金・経済面」30.8%が先頭にくる。こういう“順位のズレ”、地味に大事だと思う。

■「悩みがある」は90.4%——ただし前提は読み取りづらい
株式会社rementalが公開した調査では、「現在、何らかの悩みを抱えている」が90.4%、「どちらともいえない」が7.2%、「悩みを抱えていない」と明確に答えた人は2.3%だった。
一方で、公開文面からは、調査の実施時期や対象、回答者数、調査方法などが読み取りにくい。数字の傾向として受け止めつつ、細かな一般化は急がないでおく、くらいがちょうどいい。

■カテゴリ1位は「将来への不安」62.5%——“大きな箱”が先に埋まる
悩みのカテゴリ(複数回答)で最多だったのは「将来への不安」62.5%。続いて「お金・経済面」59.9%、「仕事・キャリア」57.1%が並ぶ。
この並びで目を引くのは、「将来」がいちばん大きな言葉として先に出てくるところだ。同じ「不安」でも、家計や仕事は比較的、項目として切り分けやすい。対して「将来」は、ひとつの言葉の中にいろいろ入ってしまう。大きな箱が最初にいっぱいになる感じがある。

■でも「最も深刻」(単一回答)では「お金」30.8%がトップ——順位のズレが面白い
ところが「最も深刻な悩み」(単一回答)でトップだったのは「お金・経済面」30.8%。複数回答では「将来への不安」が先頭だったのに、ここでは「お金」が前に出る。
このズレが、今回いちばん“好きポイント”かもしれない。悩みって、いつも頭の片隅にいるもの(カテゴリ)と、刺さる瞬間に前面に出てくるもの(最も深刻)が、同じじゃないことがある。その差が、ランキングの形で見えてくる。

■年代別は30代が94.2%——「悩みがある」が高い山
年代別の「悩みを抱えている」割合は、30代が94.2%で最も高かった。数字だけ見ると、30代に悩みが集まっているように見える。
もちろん、30代といっても状況は幅広い。ただ、「悩みがある」という回答が高い山になっていること自体は、今回の調査の一つの特徴として残る。

■職業別では「無職」100%——強く言い切らないための注釈も
職業別では「無職」の100%が悩みを抱えていると回答した、とされる。ただし、ここも職業別の内訳やサンプルの規模が示されていないため、解釈は慎重に置いておきたい。

■調査の背景と、サービス側の“受け皿”
株式会社rementalは、悩みを抱え込むこととメンタルヘルスの関係を背景に、「悩み」をテーマに調査を行ったとしている。また同社は、オンラインカウンセリングサービス「Kimochi」を運営し、そこには「将来への不安、仕事、人間関係など」の相談が寄せられているという。
Kimochiの公式サイト上では、月額2,980円から利用できること、当日予約や平日夜・土日祝の予約に対応していること、公認心理師を保持したカウンセラーのみが登録していること、LINEでのサポートがあることが示されている。

■周辺の動き:2025年12月5日、「ブロンズ賞」受賞の記載も
株式会社rementalの公式サイトには、オンラインカウンセリング「Kimochi」が「日本サブスクリプションビジネス大賞2025」でブロンズ賞を受賞した、という記事も掲載されている(2025年12月5日付、所在地として東京都の記載あり)。

「将来への不安」がいちばん多いのに、「いちばん深刻」になると「お金」が前に出る。きれいに整ったランキングじゃなく、ズレたまま出てくるところに、生活の実感がにじむ。悩みをひとことで言い切れない感じ——その“言い切れなさ”自体が、いまの悩みの輪郭なのかもしれない。

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