中華の老舗でパフェ、という意外性もいいけれど。私がいちばん惹かれたのは、中国茶を頼むと中華小菓子がそっと付いてくるところ。甘い時間の“間”が、ちゃんとできる。
春って、予定が増えるほど「休む」が雑になりがちです。甘いものすら、気づくと急いで食べてしまう。そんなときに思い出したいのが、銀座アスター本店のティーコーナー。春限定の「苺とルバーブと杏仁のパフェ」(3,300円・税込)が、3月2日(月)〜5月31日(日)のあいだ用意されています。もちろんパフェ目当てでいい。でもここは、“急がない仕組み”がちゃんとあるのがいいんです。

「苺とルバーブと杏仁のパフェ」は、名前の通り輪郭がはっきり。苺の華やかさに、ルバーブの酸味、杏仁のやわらかさ。そこへライチの香りが重なって、甘い方向に寄りそう……と思いきや、構成はもう少し大人っぽい。
下の層には、ルバーブとローズペダルのジュレ。きゅっとした酸に、花の香りがすっと重なります。続くのは、ライチ風味のやわらかな杏仁豆腐。ここで一度、口の中が丸くなる。苺、ルバーブと苺のコンフィチュールと進むにつれ、酸味の線が引き直されていく感じがあって、甘さが積もりすぎない。

中華っぽさをひとつ挙げるなら、パクチーと抹茶のメレンゲ。パクチーと聞くと驚きが先に来るけれど、ここでは青さが甘さのブレーキ役。抹茶のほろ苦さが間に入って、香りが尖らず、次のひと口へちゃんと繋がります。酒醸(チューニャン)とココナッツのソルベが挟まるのも、温度と香りをいったん切り替えてくれて、地味に効く。
そして、今回の“好きポイント”はここから。ティーコーナーで中国茶を頼むと、中華小菓子が添えられるんです。これ、派手じゃないけど助かります。甘いものって、ひとつを黙々と食べ切って終わりになりがちでしょう。小菓子があると、間ができて、食べ方が急がなくなる。

ティーコーナーの営業時間は12:00〜16:30。デザートのラストオーダーは14:30、ティータイムのラストオーダーは16:00です。お茶は、清香凍頂烏龍茶、極品鉄観音、春毫茉莉花茶、東方美人、ローズライチティー、ハーブティーが並びます。価格は1名1ポット1,375円(税込)、ハーブティーは1,485円(税込)。パフェとお茶、そこに小菓子。足し算は多いのに、気持ちは不思議と落ち着く。
1926年(昭和元年)に銀座で創業した店が、春のあいだだけグラスの中に、果実や花、ハーブや発酵の香りまで忍ばせる。その遊び心もいいけれど、いちばん嬉しいのは、急いで終わらせないための“小さな間”が用意されているところでした。中国茶の湯気と、小菓子のひと口。甘さを味わう前に、呼吸が整う。こういうの、静かに効きます。
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出典
- 原題:【中国名菜 銀座アスター本店】春限定 贅沢中華風パフェが登場‼~ティーコーナーでもゆったり至福のひとときを~ | 銀座アスター食品株式会社のプレスリリース
- URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000149441.html





